さよなら原発
震災から一ヶ月余りが過ぎた。
以前に取材させていただいた東北太平洋沿岸の生産者の方々の無事が確認できた。
胸を撫でおろしたのも束の間、GoogleのPerson Finderに直接いただいたメッセージによると、ご自宅や作業場は全壊。今もご家族で避難所生活を送られているそうだ。
それでも、復興に向けて活動しておりますのでご安心くださいと、その短いメッセージは結ばれていた。
福島原発事故はレベル7へ。
東北北関東の土壌や食物、あるいは人体への放射能汚染の罪の重さはもちろんのこと、諸外国へ一切の告知もなく放射能汚染水を海へと排出したことで、日本は今、世界の海を放射能で汚した海洋汚染犯罪国家となってしまった。
この一ヶ月、まるで戦時の大本営発表のような情報統制の中、本当のことが知りたいと思った人たちはとても困惑したと思う。
爆発事故後、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)というものを知ったけれど、ちっともスピーディーに公開されなかった。仕方がないのでドイツのサイトで放射能拡散シュミレーションを見て愕然とした。
買い占めは止せ、風評被害を招くな、日本は強い国、全ての言葉が上滑った。
政府は震災以降、記者クラブからフリーランスのジャーナリストと海外メディアをしめ出した。
原発事故現地取材のプレスツアーを政府へ要請する大手マスメディアは見当たらない。それどころかまるで立ち入ることを拒否するかのように、住民の非難域よりも広範な取材自粛区域を設け、不甲斐なく政府発表を垂れ流すばかり。
突然の計画停電発表と爆発事故の符合の怪しさ。今後の是非はともかく、国難にあたり火力発電所を本気で再稼働させるつもりはあるのか?
今、本当に節電は必要なのか?
調べて考える。正直、それだけでとても疲れる。
歪んだ一次情報を垂れ流す一方で、ヒューマニズムを語るTVニュース。
頭が変になりそうだ。
私は特に右でも左でもなく、社会運動家でも宗教家でも学者でもない。
だけれども「原発はいらない」とその立場だけは明確にここに記しておきたい。
4/16(土)に渋谷でこんなデモがあるそうだ。
先日の高円寺での反原発デモは、ある商店主たちがTwitterやSNSで自主的に呼びかけたものだったにもかかわらず、集まった人々で駅前が埋め尽くされた。
感情が先走った行為ではないかと言われれば、それは否めないのかもしれない。
事前告知が適切でなかったために地元住民への迷惑など問題も指摘された。その点は反省しなければならない。だけれども、今、原発反対へアクションを起こすということに私は賛成だ。渋谷のデモの様子は後日また写真とともに書き記したいと思う。
最後にこちらも紹介させていただきます。
それから、私、ちゃんと通常の仕事もしております。
宮崎 純一
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