今日から
震災から20日が過ぎました。
数時間後、宮城県石巻市へ向かいます。
取材もしますが、現地の避難所では同行のライターさんの仲間が窮状支援に頑張っているということで、そのお手伝いをしてこようと思います。
お付き合いさせていただいているシェフさん始め、料理や食に関係するたくさんの方々から託された支援物資を詰め込んで行ってきます。
栃木の若手農家さんも自ら野菜持参で同行します。
いただいたものはそれぞれの想いが詰まっているのはもちろんのこと、日頃から食に向き合っている者達の考えや技術の現れでもあります。
このことについては、後日改めて記したいと思っています。
一昨日のことになりますが大変ショッキングなニュースがありました。
恐れていた、見たくなかったニュースでした。
己の涙など何ほどにもならないとわかっていても、泣けてしょうがなかった。
以前、取材させていただいた無農薬での米作りに取り組んでおられる方は私にこう言いました。
「あなたはいくらでも失敗できるし、何度でもやりなおせる。でも私は一生かけてもせいぜい50回しか挑戦できないんですよ。」
一年一度の実りに真摯に向き合う人の言葉にこの国の政治は何を返すことができるのだろう。
そして自分は。
自ら命を絶ち、亡くなられた福島の農家さん。彼が生きられなかった明日を、自分は今生きている。
宮崎 純一